清澗寺家シリーズ
平安時代から連綿と続く公家の名門・清澗寺(せいかんじ)家。秘技秘術をもって帝に仕え、もともと色狂いの一 族として知られている。
第一部は、大正時代前後を生きる清澗寺家の三兄弟(国貴・和貴・道貴)+父(冬貴)の物語。
第二部は、戦後に時代が移り、和貴が養子に迎えた双子(弘貴・泰貴)とその兄(貴郁)の物語。
挿絵・円陣闇丸様。幻冬舎コミックス・リンクスロマンスより発売中。

この罪深き夜に
ルチル文庫L(幻冬舎コミックス)
没落しつつある旧家・清澗寺家。その長男の国貴は、幼馴染みで使用人の息子である遼一郎と偶然に再会する。ささいな誤解から離ればなれになっていた二人だったが、それをきっかけに、国貴は窮屈な暮らしの中の安らぎを遼一郎に求め、彼に惹かれていく。しかし、遼一郎には命に関わる重大な秘密があった。それを知った国貴は、自らの躰を差し出して彼を救おうとするのだが……。
許されぬ愛に溺れる、主従ラブロマンス。

夜ごと蜜は滴りて
ルチル文庫L(幻冬舎コミックス)
没落しつつある旧家・清澗寺家。その次男の和貴は、美貌と奔放な振る舞いとで醜聞を流していた。そんな中、同僚の深沢と親しくなった和貴は、彼の清廉で穏和な人柄に惹かれていく。だが、深沢を誘惑した和貴を待ち受けていたのは、もう一つの顔を持つ深沢の仕掛けた淫靡な罠だった……!
快楽を求めて蕩ける躰に被虐の悦びを教え込まれ、甘美な欲望に囚われる――禁断のラブロマンス登場!

せつなさは夜の媚薬
ルチル文庫L(幻冬舎コミックス)
名門・清澗寺家の三男道貴は、教会で金髪碧眼の美貌の青年と出会う。旅先で彼――クラウディオと偶然再会した道貴は、気高く紳士的な彼に強く惹かれていくのだった。やがて、残酷な宿命によって引き裂かれた二人は、二年後に劇的な邂逅を果たす。熱情に抗えず彼に抱かれる道貴だったが、意外な真実が明らかになり……。激しく互いを求め合う二人の、運命の恋の行方は――?
閉ざされた愛と欲望に縛られる次男・和貴を描いた短編も収録。

罪の褥も濡れる夜
ルチル文庫L(幻冬舎コミックス)
男爵家の三男・伏見義康は、政界の重鎮の後継者として将来を嘱望されていた。
友人との賭けから清澗寺伯爵家に忍び込んだ伏見は、かつて言葉を交わした妖艶な美少女が、実は御曹司の冬貴であることを知る。清澗寺家の財力と名声を利用するため冬貴を手懐けようと画策する伏見は、無垢な冬貴を抱くが……。
純粋であるが故に、淫らに染まる躰に魅せられ囚われていく――。狂おしいほどの情欲と純愛の、至高のラブロマンス登場!

紅楼の夜に罪を咬む
ルチル文庫L(幻冬舎コミックス)
憲兵の浅野要は、抗日運動の地下組織を探るという密命を帯び、上海に赴任する。情報収集を始めた矢先、浅野は妓楼『紅閨楼』の主・梁天佑という美貌の麗人に出会う。毅然とした天佑の蠱惑的な魅力としたたかさに、浅野は激しく心を動かされる。やがて紅閨楼が運動家の拠点だという噂を聞いた浅野は天佑を探ろうとするが、謎めいた彼には秘密があり……。
清澗寺家の次男・和貴にとって転機となった、伏見との過去の秘事を描いた作品も収録。

終わりなき夜の果て 上
リンクスロマンス(幻冬舎コミックス)
禍々しくも淫らな血統の清澗寺伯爵家――その次男・和貴は、深沢に支えられて業の深い一族を背負っていた。だが、深沢の義弟の出現で、恋人の過去と向き合う羽目になる。折しも父の冬貴が倒れ、血族を担う重圧に追い詰められた和貴は、深沢を愛するあまり彼から離れようと決 意し……。
雑誌掲載作に加え、初代伯爵・貴久の掌編、冬貴の伏見への深遠なる想いを描く書き下ろし作品も収録した、清澗寺家シリーズの第一部完結編・上巻。

終わりなき夜の果て 下
リンクスロマンス(幻冬舎コミックス)

